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市制70周年記念特別展「匠たちのTSUBAKI・椿・つばき」展、好評開催中です

3月2日から、市制70周年記念事業の一環として特別展を開催しています。
倉吉市の市の木「つばき」に因んだ特別展「匠たちのTSUBAKI・椿・つばき」展は、洋画・日本画・工芸の巨匠たちが「つばき」をモチーフに様々に表現した美術工芸品70点を一堂に展観しています。
 この特別展は、倉吉市と「地方創生に関する連携協定」を締結しているあいおいニッセイ同和損害保険株式会社との間で展示企画を進め、実現しました。「芸術文化振興に関すること」という連携目的に沿った芸術文化事業であり、同社所蔵の椿絵コレクション約300点から選りすぐりの作品を拝借しました。この椿絵コレクションは、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社前身社の創業者が常緑の力強い照り葉と鮮やかな椿の花に魅せられ収集が始まり、現在まで引き継がれてきています。
 今回の展示構成は、日本画部門では、酒井抱一、前田青邨、安田靫彦、竹久夢二、堀文子ら35人の作品45点、夏目漱石の日本画作品もあります。洋画部門は、梅原龍三郎、岸田劉生、熊谷守一など14人の19点を展示しています。また、尾形光琳の椿図硯箱や尾形乾山の向付、北大路魯山人の色絵椿文鉢など工芸品も6点展示しています。日本を代表する美の巨匠たちが創り出した様々な表現の椿が一堂に揃い、贅沢な空間が広がっています。
特別展の作品のなかに地元倉吉ゆかりの作家も一人含まれています。増田英一です。増田は、
倉吉中学(現倉吉東高校)を卒業し、恩師の中井金三(東京美術学校卒)が中心となって結成された総合芸術団体「砂丘社」に参画して活動しました。倉吉市美術展覧会の創設や鳥取県美術展覧会の審査員も務めています。あいおいニッセイ同和損保の椿絵コレクションに含まれていることは嬉しい限りです。
 私が小学生のころ、学校の背後にある「椿の平」は日々の遊び場でした。椿の花が咲く時期には、花を手で折り取って花壺にたまった蜜を吸っていました。甘いのもあればハズレもあり、いっときにたくさんの花を取っては蜜を味わっていました。当時の男子は皆、この椿の蜜吸いを経験しているはずです。女子は男子が吸い終わって捨てた(?)花を拾い集め、それを長い笹にいくつも嵌めてレイ(花輪)をつくっていました。今の子供たちのそんな姿は見ませんが、特別展に併せて開催中の郷土ゆかりの作家による「花咲くつばき」展の作品のなかに、椿のレイを描いた作品があります。懐かしく見入ってしまいました。70点に及ぶ椿絵コレクションと併せて、同時開催しているこちらの「花咲くつばき」展もご覧ください。会期は、5月6日まで。

館長 根鈴 輝雄

 

倉吉市制70周年記念特別展 あいおいニッセイ同和損保コレクション
匠たちのTSUBAKI・椿・つばき
   令和6年3月2日(土曜日)~5月6日(月・振)