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更新日:2018年2月5日

想像を超えて変化する時代に

 再び寒波がやってくるとの予報に、野菜を取りに出ました。昨年はそんなに降るとは思わず、畑に積もった50センチを超える雪を掘り起こして大根やらネギやらを持ち帰るのに一苦労したので、今年は怠りなくと、10日間は食べられる量を確保しておきました。父が作ってくれるおかげで、高騰する野菜相場を気にせずにたっぷり食べられるのはありがたいことです。
 その父が、3年日記を見ながら昨年と同じように種をまいたがうまくいかなかったとぼやいていました。このところ異常な天候に振り回されることが多くなったような気がします。お米の生産者の方が、「例年通りが通用しなくなってきた」とおっしゃっていたのが2~3年前でしたが、それがさらに極端になってきたと感じます。これがいわゆる温暖化の影響でしょうか。農業は過去の経験の積み重ねと工夫とコツコツと努力することで成果を上げることができるものだと思っていましたが、それだけでは対応できない事態が起き始めているようです。
 農業に限らず、世の中は想像をはるかに超えて変化しています。仮想通貨の問題などは、関心を持っていない私には何が起こっているやらさっぱりだし、そうは言っても、人がかかわるのが一番と思っていた高齢者にロボットの対応が良い効果を上げていることなど、気が付くと多くの場面でこれまでの常識が常識ではなくなっています。否応なくこちらも変化を受け入れていかなければならない時代なのでしょうが、変えるにはエネルギーが必要で、固まってしまった常識を覆すのはしんどいことです。

 「例年通り」の通用しない時代は教育の場面でも迫ってきています。学習方法にアクティブラーニングが取り入れられ、大学受験もマークシート方式から記述式へとなっていきます。それはこれからの社会で重要になるのは、言われたことをきちんとこなすこと以上に、自ら問題点を見つけ解決法を探り、協力して取り組む力であるということを意味するのではないでしょうか。今まで先輩方が作り上げてきたものを引き継ぐことも大切なことですが、変化している社会では、今までどおりでいたいと思っていてもそうできない、変えていかなければ問題はさらに深刻になっていくことが次々起こってきます。
 子どもたちは、自ら変化に対応できる力を身に着けていきます。私たち大人はどうでしょうか。

 平成30年2月2日

倉吉市教育委員会教育長職務代理 仲田優子